「相手が自分より練習していたら負ける。だから、やり過ぎることはない」 かつてボクシングのカリスマ、辰吉丈一郎はそう言った。 私は今、65歳。まさに「根性論」や「浪花節」の真っ只中で生きてきた世代だ。 最近の若い人を見ていると、「努力が足りないのではないか」「血反吐が出るまでやり抜くことの重要性をわかっていないのではないか」と、つい歯痒く感じてしまうこともあった。 しかし、今のスポーツ界の頂点に立つ者たち――大谷翔平、イチロー、松井秀喜といった超一流選手たちを見ていると、一つの真理に突き当たる。 彼らは努力 ...