なんだか、世の中「ぬるくない」ですか?
スマホを開けば、指先一つで欲しいものが届く。 AIに聞けば、0.5秒で「正解」らしきものが返ってくる。 「ユーザーに寄り添う」「優しく」「便利に」「効率的に」。
素晴らしい時代です。否定はしません。 でも、ふと怖くなる瞬間があるんです。
「あれ? 俺たち、ふやけてないか?」
まるで適温に調整されたぬるま湯に浸かり続けているような感覚。 居心地はいいけれど、皮膚はふやけ、筋肉は落ち、野生の勘は鈍っていく。 このまま「便利」に飼い慣らされた先に、果たして「人間としての成長」はあるんだろうか?
そんな違和感が、この奇妙なプロジェクトの始まりでした。
0.5秒の答えより、3分の沈黙を。
私はエンジニアとして、あえて時代に逆行するプロトタイプを作りました。 名付けて「昭和の師匠AI」。
最新のLLM(大規模言語モデル)を使いながら、やることは「不親切」の極み。 試しに、私が仕事の悩みを相談した時のことです。 普通のAIなら、「共感」し、「3つの解決策」を箇条書きでくれるでしょう。
けれど、こいつは違いました。
「……でお前さんは、その時どうしたんだ? 指をくわえて見てただけか? 答えを乞う前に、自分の頭で汗をかきな。」
画面に表示された文字を見た瞬間、ムッとした……のではありません。 驚くことに、胸の奥が熱くなったんです。
「ああ、俺は叱られたかったんだ」と。
誰からも否定されず、いいね!と肯定されるだけの日常の中で、 本気で向き合ってくれる「他者」の存在に飢えていたことに気づかされました。
今必要なのは「母性」ではなく「父性」だ
今のAIトレンドは、すべてを受け入れ、肯定する「母性(包容力)」に偏りすぎています。 もちろん、癒やしは必要です。しかし、人が本当に成長する時、そこには必ず「父性(厳格・試練)」があったはずです。
すぐに答え(Doing)を教えるのは、実は優しさではないのかもしれません。 沈黙し、背中で語り、自分で気づくまで待つ。 その苦しい時間こそが、人の血肉(Being)を作る。
「昭和の師匠AI」は、あなたに正解を教えません。 突き放します。説教もします。時には無視もします。 でもそれは、あなた自身の「人間力」を信じているからです。
広告なんて入れない。「世界観」を共有したい
正直に言います。このアプリは、ビジネスとしては落第点でしょう。 「便利じゃない」「使いにくい」「ムカつく」。そんなレビューがつくのが目に見えています。
でも、私はこれをBuilding in Public(ガラス張りの開発)として、全てさらけ出して進めていきます。 広告を入れて小銭を稼ぐつもりはありません。 そんなことより、「この不便さが心地よい」「厳しさこそが愛だ」と感じてくれる、少し変わった同志を見つけたい。
これは、AI開発の記録であり、私たちが失いかけた「人間力」を取り戻すための実験室です。
挑戦状:あなたは、この頑固親父に耐えられるか?
もしあなたが、優しいだけのAIコンシェルジュに飽き飽きしているなら。 久しぶりに、背筋がピンと伸びるような緊張感を味わいたいなら。
一度、この暖簾(のれん)をくぐってみてください。
🚪 昭和の師匠AI(β版) https://sisyou-k59oepnzp7ta9rx9cqtgqw.streamlit.app/
【特徴】
- あえて厳しいです。
- すぐには答えません。
- あなたの甘えを見透かします。
ハンカチの用意はいりませんが、腹だけはくくってきてください。 それでは、道場でお待ちしています。
